震度6で倒壊の可能性‐栗橋中央コミセン

3行で言うと・・・

・栗橋中央コミュニティセンターは耐震性が無く、震度6以上で倒壊の可能性あり

・市は、耐震化の目途も無いままあと13年も使わせる方針を表明

・市民の皆さんを危険に晒すことは許されない!


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震度6で倒壊の可能性

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先日の議案質疑で、栗橋中央コミュニティセンターの耐震性を示すIs値が、基準を大きく下回ることが判明しました。


Is値の基準は以下の通りです。


Is値<0.3:大規模な地震で倒壊・崩壊する危険性が非常に高い建物

0.3≦Is値<0.6:大規模な地震で倒壊・崩壊する危険性がある建物

Is値≧0.6:地震の震動および衝撃に対し倒壊・崩壊する危険性が低い建物


そのような中、栗橋中央コミセンのIs値は0.4台。

つまり、両震度6以上の地震で倒壊など深刻なダメージを受ける可能性がある、ということです。

しかも、耐震診断が行われたのは平成23年(2011年3月8日)だそうです。


それから東日本大震災を含む14年の時が経った今、耐震性は当時よりも危険な状態であることは想像に難くありません。


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コロコロ覆される「方針」

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久喜市は令和3年3月時点で栗橋中央コミセンを「令和6年に取り壊す。ただしコミセン機能を含む市民プラザを新設する」としていました。
つまり「令和6年度には取り壊して、新施設を使うから耐震化はしない」という説明でした。


また、市長はそうした方針に沿って、令和4年度の市長選前には栗橋駅前に役所機能やコミセン機能を複合した「市民プラザ」をつくると表明していました。


ところが、市長は選挙後の令和5年度に突如、利根川堤防上に約5億円かけて豪華施設を新設し、そこにコミセン機能も付帯すると言い出します。


伴って選挙前に表明していた栗橋駅前市民プラザは白紙に。


ここから栗橋の公共施設マネジメントの混迷が始まりました。


ざっと現況をまとめます。


・市民プラザ

→白紙


・堤防上の豪華施設(防災公園管理棟)

→令和7年~8年に完成のはずが地盤に問題があり延期。水害時の避難所にもならないことが判明。

→そもそも「堤防上」というアクセスの悪いところにコミセン機能を移すことに疑問の声があがる

※詳細は以下ブログをご参照下さい


・栗橋中央コミセン

→市民プラザ白紙、防災公園管理棟は完成の目途が立たずのため宙ぶらりん。市は最大2038年(令和20年)まで使わせると方針転換


・栗橋行政センター

→老朽化が進むが、移転(改築)先決まらず


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市民を危険から守るべき

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久喜市は「久喜市建築物耐震改修促進計画」において、令和7年度までに「多数の者が使用する市有建築物」の耐震化率を100%にする、と掲げていたはずです。

同計画は、市有建築物だけでなく民間建築物も対象にしており、久喜市は「特定行政庁」として、民間の皆様に耐震化を促す立場です。

特定行政庁である久喜市自らが、計画に反して耐震化を行わないことは、全く説明がつきません。

そして、何よりも震度6で倒壊の危険性があると分かっている施設を、あと13年も市民の皆さんに使って頂くこと(市民の皆さんを危険に晒すこと)は絶対にあり得ません。

混迷を極めている今、堤防上の施設をミニマムにする前提で、


市民プラザを早期に建設を目指すと共に、当面の対策として栗橋中央コミセンを耐震化するしか選択肢は無いのです。


今議会では栗橋中央コミセンの耐震化を提案したのですが、市長は最後まで耐震化を明言しませんでした。


市民の皆さんの「安全」を守ることは市の最大の責務です。


当たり前の責務を果たせるように、引き続き取り組みます。


#久喜市

#栗橋

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