市役所改革!形式的な仕事を減らそう!
◾️分厚い「計画」だらけ。委託料5年で3億6千万、これって必要?◾️
市役所の大きな課題は「仕事量」が多すぎることです。
久喜市に限らず、役所は「スクラップ&ビルド」という言葉とは裏腹に、新たな仕事ばかりが増え、旧来の仕事は減らない「ビルド&ビルド」の状態です。
そうした中で、住民のサービスの向上に繋がるパワーを確保するには、既存の仕事を減らすしかありません。
特に「形式的な仕事」は、すぐに減らすべきです。
その中でも、私が注目している一つは「計画策定業務」。
久喜市だけでも膨大な数の「計画」があり、例えば令和元年から5年度までの5年間で、30の計画が民間のコンサルに委託され約3億6千万円かけて策定されています。
「コンサルに委託」と言っても全てがコンサルで完結するわけもなく、
市の職員は計画と計画の整合、協議、チェックなどに膨大な時間を費やすことになります。
そうして出来上がった「計画」が有用なものであれば良いのですが、
「これ必要?」というページが少なくありません。
だいたいの計画は典型的なフォーマットがありまして。。。
市長の挨拶!顔写真ドーン!
市の概況!地図ドーン!
どこの自治体でも言えるような膨大な一般論と前置き文章!ドッサリ!
どこかで見たことがあるようなPDCAの図示!ドーン!
キレイなレイアウトで製本!ズラリ!
というような構成がほとんど。
以下のような、極めて形式的なページがどの計画にも、相当な分量で存在します。
さらにタチが悪いことに、こうした各計画は3年や5年など、一定期間ごとにつくりなおさなければいけません。
肌感覚で恐縮ですが、本当に筋肉質な計画にすれば10分の1以下の分量で完結出来そうです。
そもそも、こうした計画を日々の業務で活用しているのかも疑問です。
ページが多くなればなるほど、一般論が増えれば増えるほど、バイブルとしての価値は薄れるでしょう。
それならば必要な計画を精査した上で、分量をグッと減らし、市の職員が自前で策定した方が、
仕事量が減る!
計画に血が通う!
経費も削減できる!
と一石三鳥です。
また、意味の薄い計画つくりに追われることで「事後検証」「効果測定」に割く時間が無くなることも問題です。
市が行った事業に効果があったのか?
効果が無かったならやめる、
効果があったなら、拡大する
という判断に費やすパワーが市役所はあまりにも足りません。
その結果は「一度始めてしまったらやめられない」というビルド&ビルド。
根源は、無意味な計画です。
先日、八代市長に当選した元熊本県副知事の小野泰輔さんも地方自治体の計画地獄に警鐘を鳴らしています。
社会起業家の木下斉さんも、地方創生分野における「パクリ計画」が地方を滅ぼす、と疑問を投げかけています。
何かをやめる判断は、リスクを伴います。
でも、このままビルド&ビルドが不可能であることは分かっているー。
その判断は、政治が引き受けるしかありません。
私は、速やかに判断をくだし、責任を引き受けるリーダーでありたいと思っています。
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