【予算に賛成出来なかった理由】
先日、2月議会が閉会しました。
私は市長が提案した令和7年度予算に反対しました。
以下、その理由を説明いたします。
①大幅に削られた「身近な予算」
以前からお伝えしている通り、久喜市はごみ処理施設をはじめ大型建設事業の連発により
かつてない財政難を迎えています。
財政難に対応するために、庁内で削減目標額を68.5億円と定めて経費削減が進められてきました。
経費削減の結果、市長肝いり事業の多くは温存する一方、生活に身近な予算はバッサリと切られることになりました。
多くの事業が影響を受けましたが、象徴的なのは維持管理や改修の経費です。
・道路標識の点検
→点検箇所を4分の1に削減
・街路樹管理
→街路樹の管理箇所を削減
・河川除草
→臨時的な除草(市民の通報などによる)を30件から20件分に削減
・公園樹木剪定
→臨時的な剪定を(市民の通報などによる)500万円から300万円に削減
・公園除草
→臨時的な除草を(市民の通報などによる)削減
・小中学校修繕
→緊急修繕箇所を1校あたり8箇所から2箇所に削減
・小中学校屋上防水(法定点検で指摘)
→当初予算全額カット
その他、
不具合が生じている火災報知設備(栗橋南小)
改修が必要な給水設備(久喜中、栗橋東中、砂原小)
故障している扇風機(太東中)
などの当初予算も全額カット(査定)されていることも明らかになっています。
一方で、
市はごみ処理施設の賑わい機能(25億円)の削減を求める議会からの声に対して、
「何一つ欠かすことが出来ないので、削減しない」
と明言しています。東鷲宮の屋根付き陸橋を見直す気配もありません。
ゴミ処理施設の横に建設する「天空への道」などの130億円の公園&余熱利用施設は計画通り進めていますし、
何なら更なる工事費の増額の可能性もあるでしょう。。。
交通安全や、公園の安全、子どもたちの学習環境よりも、
ゴミ処理施設の光る煙突やジョギングコース、屋上庭園の方が重要なのでしょうか。
除草や剪定の予算を減らせば、市民通報に対応出来ないことになり、
結果として担当課はクレーム対応に追われるでしょう。
尚、梅田市長は来年度、姉妹都市との記念事業のため公金で渡米するそうです。
(この事業はなぜか市長査定で『増額』を受けています)
姉妹都市との連携は重要ですし、市民の方が交流するのは素晴らしいことです。
多くに事業を財政状況を鑑れば、交流は市民の皆さんに託し、市長が公金で何十万円もかけて行くのは控えるべきです。
➁そして増え続ける借金
前述のような公園や学校の経費削減額は、全体予算に比すると大きくありません。
財源不足額に足りるわけもなく、先日の朝日新聞でも報道されたように、市は計画を大きく上回る借金を膨らませています。
今、必要なのは、目立たない(でも大切な)維持管理予算を切ることではなく、
市長肝いりの大型建設事業を減らすことでしょう。
市長は市役所庁舎の新築など巨額の経費を見込む事業にも意欲を見せていますが、
財源論は語られていません。
以上の理由で、個別の優先順位はもとより、梅田市政の方向性そのものを是としておりませんので、
予算には反対しました。
市民の皆様は、市の出資者です。
出資者として、このような予算編成が適切か、是非お考え頂ければと思います。
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