卒園式祝辞『もっと世界は、広がる』

今日は長男の卒園式。

通い初めの頃は毎朝泣いていましたが、素敵なお友達と先生方のおかげで、楽しい幼稚園生活を送ることが出来ました。

全ての方に感謝は尽きません。

万感の想いを胸に、父母の会会長として祝辞を述べました。


年長組の皆さん、ご卒園おめでとうございます。

とてもカッコいい姿に感動しています。

さて、みんなは、生まれてから今日まで、大きく世界を広げてきました。

最初の世界は、お母さんのおなかの中。

一生懸命話しかけていた声は、聞こえていたでしょうか。

生まれてきて最初の居場所は、小さなお布団の上。

抱っこからお布団に降ろすと泣いてしまうので、困ったこともありました。

そのうちに、コロコロと向きを変えられるようになり、自分で這って進めるようになります。後ろをついてきてくれるのがとっても嬉しかったです。

自分の足で立ち上がり、歩くようになってからは大変です。すぐ転ぶので一緒に歩くのがドキドキでした。

そうやって、少しずつ世界が広がっていく中で、みんなは、幼稚園と出会います。

おうちではない場所で知らないお友達や、先生に過ごすことは大冒険でした。

この大冒険でみんなは、

最初は知らないお友達とも、すぐに仲良くなれること、を知ります。

傷ついているお友達に声をかける優しさを知ります。

家族以外にも、たっぷりの愛情を注いでくれて、信頼できる大人がいることを知ります。

大きな舞台での発表会や、たくさんお客さんがいる運動会では、

今まで知らなかった真剣な表情を見せてくれました。

そうして、毎日の大冒険が重なって、世界が広がって、今日のこのカッコいい姿。

こんなに嬉しいことはありません。

時間というのは不思議なもので、

楽しい時間はあっという間に過ぎるし、

つまらない時間は、なかなかすぎてくれません。

幼稚園で過ごす日々は、家族にとって、紛れもなくアッという間でした。

それが、ここで過ごした時間が素晴らしかった証です。

さあ、もうすぐ一年生です。

みんなの大冒険は新たなステージに入ります。

もっともっと、世界は広がる。

小学校の6年間も、きっとあっという間に過ぎていく。

74名の卒園生の皆さんの未来が、74通りに輝くことを願って、祝辞とします。

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