次世代に借金を押し付けたくない!

久喜市の新年度の借金額「126億」という過去に例をみない額となることが発表されました。。。

額面のインパクトも物凄いのですが、論点はそれだけではありません。

以下、整理します。

市民の皆さんは久喜市の「当事者」であり「出資者」です。

現状を知って頂けたら幸いです


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例年とは性質が違う借金
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少しマニアックな話になりますが、市債(久喜市の借金)には2種類あります。

①純粋な久喜市としての借金

➁国の肩代わりをしている借金

(臨時財政対策債)


です。

➁は、文字通り国の肩代わりですから、後に国が補償することになっており、建前上は久喜市の借金とは言えません。(この仕組みも課題がありますが割愛します)

そんな背景はありつつ、例年、①+➁=市債(久喜市の借金)として公表しています。


ところが!


国の方針変更により、令和7年度からは➁の「臨時財政対策債」がゼロになることが決まっています。


つまり、令和6年度までと違い、令和7年度は➁「国の肩代わり分」がありませんので、全額が①「久喜市の純粋な借金」となります。

そういった視点から「純粋な久喜市の借金」を集計すると、額面以上に莫大な借金であるかが分かります。

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計画よりも大幅に増額
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令和7年度の借金額には、ゴミ処理施設や、鷲宮につくる義務教育学校の建設費が大きく影響しています。

こうした大物を建設する際に、地方債を活用すること自体は珍しいことではありません。

しかしながら、問題は「計画よりも大幅に増額していること」です。


当然ですが、前述の大型建設事業があることは数年前から久喜市も織り込み済みです。

これまで発表してきた財政計画(中期財政計画)は、ゴミ処理施設の建設費や、義務教育学校の建設費も「見込んだもの」でした。

そうした計画と比べても大幅に借金を増やしているわけです。


例えば、令和7年度末の借金残高は、以下の通り、推計の度に大幅に増額しています。


【令和7年度末市債残高推計】
令和5年9月の推計:239億円
令和6年10月の推計:318億円
令和7年2月の推計:350億円←NEW!


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そして削られる「細かな予算」
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記事にもあるように、このような財政難を受けて、久喜市は

「細かな予算」の削減を進めています。

高額ローンの連発で、家計が苦しくなり、生活費を削るようなものです。

方々から聞こえてくるのは「予算が無いので・・・」という言葉。

私は、このような市政の経営はおかしいと思います。


〇〇億円という予算があれば、出来る事業は数えきれません。


出資者であり、当事者である皆様も、是非考えて頂けたらと思います。

政治に無関心でいられても無関係でいることは出来ません。

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