清久小学校×Google×東大CoREF×Benesse
久喜市立清久小と久喜市教育委員会は今年度、Google、東京大学CoREF、Benesse等の民間企業群と
「未来の教室を創造」する共同研究を行います。
今日は教育環境常任委員会として研究の様子を視察するべく清久小学校へ伺いました。
研究の目的は「久喜市版未来の教室」を実現、実証し、市内に水平展開するための知見を得ること。
具体的には、企業群との連携のもと、全児童に1人1台タブレットPCを貸与し、ICTを活用することで以下2つのテーマに取り組みます。
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「未来の教室」が目指すこと
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①教育の個別最適化
→1人ひとりの特性や習熟度に合った学習環境を提供する
→ドリル型学習の理解度などにより、必要な学習をAIが提供
②問題解決型学習の実現
→習得した知識を活用して解の無い問いに最適解を導く
※目標達成の指標として、「学力学習状況調査」等を設定するなど、PDCAの「C」も明確である印象です。
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企業群の役割
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この研究の中で、前述の企業群は次のような役割を担います
Google:ICT端末の提供と活用能力向上
東京大学CoREF:授業設計のサポート
Benesse:新たな学びやアプリケーションの提案
フルノシステムズ:アクセスポイント設置
グレイスリンクスエンタープライズ:端末保管充電庫の提供
リコージャパン:ネット回線整備、大型提示装置(スクリーン)の提供
エルモ:大型提示装置(モニター)の提供
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学習の中に「自然に」ICTを組み入れる
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7月上旬にタブレットが納品されて、まだ数週間とのことですが、
「山と海どちらに行きたいか」という問いに対し、子どもたちが端末に書き込んだ「考え」が、瞬時に教室前方にある大型モニター上で集約・共有されたり
電子教科書を使った「吉野ヶ里遺跡」の学習において、先生の説明の途中でスッと遺跡現地の動画が挿入されるなど
清久小の皆さんのICT活用は驚くほどスムーズでした。
他市において、これまでたくさんのICT活用事例を視察してきましたが
自分を生徒の立場に置き換えてイメージすると、ICT活用の第一関門は「授業の流れにスッと溶け込んでいるか」だと思っています。
言い換えると「ICT活用のために変な間(待ち時間)が空かない」ことです。
違う分野の事例で恐縮ですが、久喜市議会でもICT活用として「タブレットを使った電子採決」が試験導入されました。
しかし、結果として旧来の起立採決より、遥かに時間が掛かる等、活用の効果に疑問を禁じ得ないのが実情です。「過渡期」だから許容しなければいけない範囲や、その他享受出来るメリットを差し引いても、今のテンポの悪さ(無駄な時間の発生)は致命的です。
当たり前ですが、享受するメリットの方が大きいから「活用」するわけで、
今の市議会における「活用のための活用」は本末転倒です。
その点、今日の清久小のICT活用は、授業の流れに完全に溶け込んでいて、機器が授業のパートナーであるかのようでした。
新たな時代に突入したことを感じます。
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では、議会に出来ることは何か―――――――――――――――
「授業の流れにICTがスッと溶け込む」ために、個々人による機器の操作が一定レベルに達した後は、
以下のような設備(ハード)の充実が不可欠です。
・強靭なインターネット回線
・端末の不具合を防ぐメンテナンスや更新
・全教室に大型モニターを配備
今は、民間企業群により設備が無償提供されていますが、
この共同研究が終了後、成果を市内に水平展開していくためには、設備にかける予算確保が必ず必要になります。
選択と集中の考え方のもと、
いかにして行政全体から無駄をなくし、必要な予算を確保するかの責任は、議会にあります。
全国の最先端を行く久喜市の学校教育をしっかりと後押しできるように、議会活動に取り組んで参ります。
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