児童生徒の公的イベント開催費を教員が負担!?
3行で言うと・・・
・「英語弁論大会」や「小中学生科学展」「小学生陸上大会」などイベントの開催費用の一部を教員が負担していた
・先生方が公務で「自腹」を切るのはおかしい!
・公的イベントは、公費(市の予算)で開催するべき!
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前提
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久喜市の先生方のほとんどは「久喜市教育研究会(以下:研究会)」に所属しています。
研究会は、当初、研修を目的とする自主的な団体で活動も余暇に行われていたようですが、、、
時代の経過とともに、活動は教育委員会が承認する「公務」となり「英語弁論大会」「科学展」「音楽会」「運動会」などのイベントを主催するようになったそうです。
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曖昧だった「費用負担」
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例えば英語弁論大会を開催する際に「英語科の先生方に運営してもらおう!」という発想は分からなくはないのですが、問題は「費用負担」でした。
運営を研究会(学校の先生方)が公務として担ったとしても、必要経費は公費で出すのが当然です。
ところが「研究会が主催」という建付ゆえに、研究会の会計から必要経費が支出されるのが常態化していたのです。
研究会の収入は先生方からの年会費(計70万円)と久喜市からの助成金(約60万円)なのに対し、イベントの運営費合計が約90万円ですから、実質として先生方がイベント運営費を負担していたことになります。
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今後は公費で!
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「公務として運営しているイベントの費用を先生方が負担するのはおかしい!」
「公費で支払うべき!」
と議会で提案したところ、
教育長から
「費用負担は可能な限り公的に資すべき方向で進めたい」
との答弁を得ました。
今後はイベントの運営費は久喜市の予算で賄い、伴って先生方の負担が減ることと思います。
尚、イベント開催費用以外の主な支出は、先生方の研修費(約40万円)ですが、これも本来は公費で賄うべきでしょう。
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子どもたちの教育環境を守る
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学校の先生は「聖職者」という言葉の通り、「子どものためになるなら」と、「自己犠牲」を厭わない方々が多いように感じます。
そういった先生方の献身性がこれまでの教育を力強く支えて下さったことは事実です。また、これまでの価値観は現在の物差しで測れるものではありません。
しかし、時代は令和。学校の先生方を取り巻く環境は大きく変わりました。「処遇改善」「働き方改革」は急務です。
そのような潮流の中で、暗黙の「自己負担」は見直されるべきです。
先生に掛かる負担の多寡は、教育環境に直結し、その影響は巡り巡って子どもたちにも及びます。
今回のケースだけではなく、他にも自己負担を強いられるケースがあることも聞いています。子どもたちの教育環境を守るべく、順次議会で取り上げたいと思います。
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