103歳の祖父と
先日、日帰り弾丸帰省をして、103歳の祖父と会ってきました。
祖父は通信兵として、23歳の時に出征。中国ー釜山―済州に駐在しました。
三隻編成で中国に向かう途中では、多くの仲間を乗せた一隻が攻撃を受けて沈没する光景を目の当たりにしたそうです。
もし、祖父がその船に乗っていたら、私も今この世にはいません。
終戦後は、汽車の炭で真っ黒になりながら故郷へ生還。
当然ながら電話もメールもない時代です。なんの連絡もなしに、いきなり真っ黒な顔に体一つで帰ると家族は号泣して、祖父を迎えたとのことです。
そんな祖父は、新しい挑戦が好きです。
90歳を超えてからパソコンとインターネットをはじめました。
私が帰省する度、ノートにびっしりと書かれた『(PC操作で)教えて欲しいことリスト』から次々と質問してきたことを思い出します。
94歳になると、祖母に内緒で(!)タブレット端末を購入。
『これで美空ひばりを聞く方法を教えてくれ』
と頼まれたこともありました。
100歳を超え、施設に入ることになりましたが、まだまだ元気。
私が来たことを、とても喜んでくれました。
今、抱えている挑戦は『身の回りのことを自分でやること』だそうです。
命を煌々と燃やし続けるその姿は、いつも私に力をくれます。
また元気で会える日を楽しみに、私も頑張ります!
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