-もう、永久に帰らぬ-


先日、桶川飛行学校平和祈念館に行ってきました。



桶川飛行学校は、陸軍の飛行学校でしたが戦況の変化を受けて、特攻隊の訓練基地として使用された場所です。


この地から、特攻隊として多くの若者が知覧に飛び立ちました。 

館内は、当時の様子が再現されており、特攻隊として飛び立つ前に家族に宛てたとされる手紙も公開されています。


「今日は夕方帰れると思っていたが、もう永久に帰らぬ」


「将来大きくなって何を志望しても良し。ただ、父の子として他に恥じることがないよう、進みなさい。」
(物が分かるようになったら読んで欲しいと、生後4カ月の子へ宛てて)


特攻隊として知覧に飛び立つ際には「自宅付近の上空で翼を左右に振って、妻と幼い3人の子に別れを告げた」との記載もありました。

どんな気持ちで、手紙を書き、飛び立ったのか。

どんな気持ちで、家族が暮らす街の上空を過ぎたのか。

平和な時代を生きる私などが、想像することすら憚られます。

どのような時代背景があったにせよ、「もっと生きたかった」ことは、手紙の端々から痛いほどに伝わってきました。

たしかにあった史実の断片に向き合うことで、改めて「平和」を考える契機となりました。

是非、皆さんも足を運んでみて下さい。

桶川飛行学校平和祈念館|桶川市

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