市役所移転・新築が不要な理由②保健センターを残すべき
久喜市が突如発表した市庁舎の移転・建替方針。
私は反対です。
その理由をご説明するシリーズ第2弾。
▶4つある保健センターを1つに集約して新庁舎に併設?
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各地区の保健センターを集約?
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現在、久喜、鷲宮、栗橋、菖蒲全地区に保健センターがありますが、
これらを廃止し、ひとつに集約する計画を久喜市は示しています。
集約した新保健センターは市役所新庁舎に併設される方針です。
※そのため、市役所新庁舎は「新総合複合施設」と名付けられています。
私は「保健センターの集約」に大きな疑義を持っています。
保健センターというのは、主に以下の機能を担っています。
・乳幼児の検診
・成人の検診(がん検診等)
・子育て包括支援センター
・各種ワクチン接種
・健康相談機能
・虫歯予防教室等、各種予防教室
・離乳食の進め方教室等、各種子育て教室
「健診」だけでなく「相談」「教室」という機能の特性を考えると、「気軽に行ける場所」であることが大切です。
特に子育て世代やシニア世代等、長距離の移動が困難な方にとって、
物理的な距離が遠くなることは、敷居を高めることに他なりません。
不便になる方、行きづらくなる方が増えるのは自明です。
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ワクチン接種でも保健センターを活用
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また、前述のような通常業務以外にも、保健センターは活用されています。
例えば、コロナワクチン接種。
中学生を対象にした集団接種や、3回目のワクチン接種は、各保健センターが会場になっています。
さらに新型コロナウイルス感染症予防接種証明書(ワクチンパスポート)の発行受付の窓口でもありました。
イレギュラーなケースでも、市民の健康管理の砦となっていたわけです。
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利用者の意向を聞かずに方針決定
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市は、このような再編を進めるにあたって、利用者の声を聞く手段として「アンケート」を実施するそうです。
しかし、このアンケートの対象は市民の中から無作為抽出された2,000人のみ。
業務の特性上、保健センターは全ての世代に広く利用される施設ではありません。
正直に申し上げると、私も子どもが生まれて検診に連れていくまで、保健センターの中に入ったことはありませんでした。
無作為抽出のアンケートでは、保健センターを主に利用する世代の声を集めることは出来ません。
利用している層は容易に特定出来るのに、その層の声を聞かずに、
形式的にアンケートを実施して「市民の声」とする市のやり方には、とても納得できません。
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人口減少を迎える今、たしかに近隣施設と機能が重複している公共施設などの集約はやむを得ないと思っています。
しかし、健康や子育てに関する施設に関しては、集約の対象にするべきではなく、むしろ「各地にあるべき施設」です。
尚、各地区のファミリーサポートセンター等子育て関連施設も集約の対象と打ち出されています。
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