太東中、太田小による前人未到の挑戦
昨日は太東中と太田小で来年より必修になるプログラミングの研究授業を拝見しました。
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プログラミング的思考
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私も勘違いしていたのですが小学校でのプログラミングとは、JavaとかC言語とか難しい話ではなく、
『動機の達成のために、どのような組み合わせが必要か、論理的に考えること』。
つまり、プログラミングそのものと言うより、『プログラミング的思考力』を養うことが重要な目的となるわけです。
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学力向上にも寄与
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そのため、科目学習と横断的に取り組むことも積極的です。
例えば、『気体を特定する』という動機(目的)を達成するために、
【においを確かめる】
↓
【リトマス紙を使う】
などフローチャートをつくり、フローの最適化を図ることも、プログラミング的思考に繋がります。
興味深かったのが、太田小、太東中における研究においては、目的を『学力の向上』と冒頭に明言されていたことです。
結果として、学力調査において、研究を始めたH29年度からH31年度まで学力の向上が認められたことが報告されました。
このような目に見えた成果があると、さらに機運が高まるものと思います。
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資料の共有
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全体会の終了後には、体育館スクリーンにQRコードが表示され
『研究で使った(作った)資料は皆さんへのお土産です。こちらからダウンロードしてください』
とアナウンスがありました。
カリキュラムから、ワークシートまで各校で別々に同じものを作るのは膨大な労力です。
先進校からデータの共有が進むと、先生方の事務負担の軽減は計り知れません。
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前人未到の挑戦
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プログラミング教育は、来年度から小学校で必修となります。
そのため、現場での実践に関するノウハウは未だ誰も確立していません。
言わば、前人未到の領域の研究に取り組まれ、見事に学力向上という目に見える成果を出したうえ、
各校で使える膨大な資料(教材)をゼロから作り上げた太東中、太田小の先生方に心から敬意を表する次第です。
授業でも使われていたMicroビットなど、非常に有用な教材を揃えるには予算が必要です。
議会から、予算的な面をしっかり後押ししていけたらと思います。
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