「透明」な市政を実現したい!


東鷲宮の屋根付き陸橋の工期が遅れ、接続先の開業に間に合わないことは既報の通りです。

先日は朝日新聞にも掲載されました。

この遅れは、久喜市にとって陸橋の費用対効果を大きく損なうものです。

本件はこれまでも指摘してきた通り、極めて不透明な経緯を辿っています。

↓これまでの経緯↓


不透明(ウヤムヤ)の中では、多くの「ムダ」が生じます。

各分野で、同じようなムダが積み重なり、昨今の財政難を生んでいることは間違いありません。

こうした「不透明」に起因する無駄使いは、私が最も変えたいと思っている、久喜市の体質です。

以下、詳細を説明します。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
陸橋は30年限定
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


陸橋の接続先はヤオコーから賃借したスペースに設置される公共施設ですが、この施設は契約上「30年限定」です。

市議会での答弁によると、地主と、建物を所有するヤオコーが結んだ契約は「定期借地契約(30年)」であり、

契約期間満了時に「更地にして返還する」ことになります。期間の更新は法制度上ありません。
(再契約は可能ですが、新たに法定の要件を満たす必要があります)

施設は予定通り開業し、久喜市がかける陸橋だけが半年遅れるため、工期の遅れは陸橋の使用期間は30年よりも短くなることを意味します。

陸橋の総費用は約5億円ですので、半年遅れは約800万円分の利用価値が損なわれることと同義でしょう。


「半年遅れで完成します!」で済む話ではありません。時間=価値という感覚が市長には欠けています。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ピーク時に「無い」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


そもそも30年しか使えない陸橋に5億円もかけることが常軌を逸していますが、

1万歩譲って、どうしても架けるのだととしたら、せめて効果は最大化するべきです。(するしかない)

新しい施設が最も込み合うのは、当然に「オープン当初」です。

「最も使われる半年に、存在しない」ことが、費用対効果を著しく下げるのは間違いありません。

財政難の折に、不透明な経緯で5億もの大金をかけて、ピーク時に使えない陸橋では、話になりません。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
繰り返す「不透明」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


以前の議会で指摘してきた通り、この陸橋の工期は入札時には「1カ月(2024年3月まで)」と設定されていました。

言うまでもなく、絶対に不可能な設定です。
案の定、工事が終わるはずもなく、工期は「2024年11月末」まで延長されました。(担当課長への聞き取りより)

そして、今回の再延長により、結局の工期は2025年3月までとなりました。

本件はどうみても市長答弁から始まった政治案件であり、工事を担当する職員の方々のご苦労は想像に難くありません。

こうした億単位のプロジェクトが、よく分からない意思決定ルートで湧きだし、職員は辻褄合わせに奔走。辻褄合わせの過程で透明性が失われる。

そして、ウヤムヤの中で多額の税金が派手に使われ、本来必要である事業に予算が割かれないー。

私がどうしても変えたいのは、こうした悪循環です。


必要である事業に、当たり前に予算が割り当てるためには、行政の意思決定は「透明」でなくてはいけません。

0コメント

  • 1000 / 1000