久喜市防災の改善点〜台風21号

昨日から今朝にかけて猛威を振るった台風21号。

今日は朝から被害状況の確認と、防災体制の課題を探るべく、石川ただよし県議と、市内全域を回りました。

以下に感じた課題点を述べますが、、、

その前に!

今回の台風も夜を徹して、土砂降りの中、命がけで対応にあたって下さった職員の方々がたくさんいらっしゃいました。

衆院選の開票と重なり、マンパワーが不足したことも理解しています。

私たち議員は『チェック機関』ですから、細かく改善点を探します。しかし、現場の最前線で対応にあたられた職員の皆様への敬意は、常に持ち続けていなければならないと、肝に銘じる次第です。

そのような前提のもと、ご一読ください。

【課題1→根腐れした木の倒木】

写真は青葉公園。

発見と同時に市役所に連絡し、23日中に、撤去は完了しています。

写真からも明らかなように、この木は明らかな根腐れを起こしていました。

埼玉県では、県が管理する樹木を樹木医が診断し、事前に対処することで、倒木を防ぐ仕組みがあるそうです。

言うまでもなく倒木は危険を伴います。 

倒木する前に、木の状態チェック→対処出来るよう議会で提案します。



【課題2→河川越水、貯水池の容量不足】


今回の台風では、大きな河川の支流において、多くの越水が見られました。  


西大輪地区では、貯水池から水が溢れでる光景もありました。



治水に関しては、上流〜下流の自治体との連携が必要となりますが、久喜市が設置する貯水池の容量が十分ではないことは明らかです。

【課題3→道路冠水への対応】


道路冠水箇所において、道路と水路の境が見えなくなり、水路に転落している車がありました。(菖蒲地区)


冠水箇所は、事前に想定されているはずです。軽微な冠水のうちは通行止めをしないならば、ポールを立てるなどの対策が必要です。


【課題4→道路設置物の固定強度】


菖蒲アミーゴの横では自動販売機が倒れていました。


市道(歩道)を塞いでいたため、すぐに市役所に対応を依頼。

万が一人が歩いていたら、命を落としかねない大惨事です。

自動販売機設置業者に対し、注意換気を促す必要があります。

【課題5→避難に関わる情報発信の不足】


栗橋を流れる利根川は
『はん濫注意水位』をはるかに超え
『避難判断水位』まで迫りました。


ハザードマップでは、はん濫注意水位を超えた段階で

『避難準備情報』の発令をするか否か判断することになっています。 


今回、発令はありませんでしたが、この判断基準が適正か否か、どのような検討を行ったのかを議会で確認します。  

市からの公式な発令以外にも、HPやSNS、防災無線など、発信方法は様々です。

今回は、これだけの雨量、河川の越水がありながら、

久喜市から河川増水に関する注意喚起はありませんでした。


また、久喜市HPトップに掲げられた『災害情報』のページにも、河川などの情報が集約された『防災気象情報』のページへのリンクすら貼られませんでした。

ちなみに、twitterに限っても先進自治体との差は歴然です。


久喜市は通行止めの情報のみ、5回
(2015年の台風では2回でしたから、改善はされています)

世田谷区は、河川の情報から、気象警報、避難所情報に至るまで、15回。

さらなる改善が必要と感じます。
次回議会で確認します。

また発信されていた通行止め箇所に関して、
『住所のテキストだけでなく、地図表示があると便利である』旨、私のFBで市民の方からご提案頂きました。

こちらの方はGoogleマップを利用して見本も作ってくださいました。

非常にわかりやすかったので、こちらも議会で提案します。


災害対応にゴールはなく、必ず改善の余地はあるものと考えます。

石川県議のブログにもありますように、



久喜市、埼玉県がしっかり連携をして、万全な防災体制を目指し、対策を進めてまいります。

皆様もハザードマップや避難所のご確認をよろしくお願いします。

(久喜市ハザードマップ)


(久喜市避難所)

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