市役所移転新築が不要な理由①まだまだ使える現庁舎


久喜市が突如発表した市庁舎の移転・建替方針。

私は、全く不要だと考えています。

その理由を今日から定期的にシリーズでお伝えしていきます。

※市が新築したい理由への反論も、後日書きます。まずは、私の考えをお示しします。



【市役所新庁舎が不要だと思う理由①】


▶まだ使える現庁舎を壊すことが、ムダ使い(将来の資産の先食い)だから


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目標使用年数は80年のはず
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久喜市は、公共施設に関する計画の中で、鉄骨鉄筋コンクリート構造の建物つまり市役所現庁舎の「目標使用年数」を80年としています。

最低ラインである「標準使用年数」でも60年です。



現在の久喜市役所庁舎は築41年。

市が表明した方針通り市役所を新築したとすると、現庁舎は築49年で取り壊すことになり、

目標使用年数から31年も前倒しになります。


尚、埼玉県庁は現在築77年。今も使用を続けています。

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12億円かけて耐震化したばかり
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久喜市は2015年に12億円かけて、市庁舎の耐震化工事を実施しています。

当時の議事録を確認すると、奇しくも当時の梅田修一議員が、「耐震化工事後の使用年数」を議会質問しており、


市は「耐震化工事後は築80年まで使用する」趣旨の答弁をしています。
※この80年が前述の「目標使用年数」の根拠になっていると考えられます

更に梅田氏は

「耐震化以外の選択肢がないということを市民の皆様にお示しすることができればありがたい」


とまで発言し、

耐震化工事を後押ししています。

自ら多額の耐震化工事を後押しするような発言を議会でしておきながら、

わずか数年後には、耐震化工事済の現庁舎を取り壊し、100億円近くかけて新庁舎建設を目論むのは、全く整合性が取れません。

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劣化度診断でも問題無し
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ただ、いくら目標使用年数が存在していても、耐震化工事済でも、現在何か問題を抱えているならば、建替の検討も必要かもしれません。

しかし現在の市庁舎に、そのような心配はありません。

久喜市が2019年に実施した劣化度調査で、市役所庁舎は1000点満点中、812点と、高評価点を得ています
(0点~1000点 高いほど良好)

評価6項目中、4項目でA評価(構造、屋根屋上、機械、電気設備)、(外壁)がB評価、(内部)のみC評価と、

取り壊しを検討するような状況でないことは明らかです。

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第1回は以上です。

まだ使える施設を壊し、新施設をつくることは、将来の資産を先食いしているだけです。
(続く)

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