児童生徒用タブレット「修繕」や「保守」の視点を!

先日、1人1台のタブレットと大型モニターの活用状況を伺いに、栗橋東中と、栗橋南小を視察しました。

尚、今回の視察は学校への負担を出来るだけ減らすべく、委員長として以下3点を教育委員会にお願いしました。

・開会行事等、形式的なセレモニーを簡略化

・視察対応のために新たな資料作成は不要

・予め決まっている質問事項は、事前にお知らせ

また、当たり前ですが、視察が単なる「見学」にならないように議会で取り上げるべき課題の把握に努めました。

視察と、視察の後に行われた質疑で把握した課題は以下の通りです。

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修繕の予算が無い
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タブレットが導入されたのは良いものの、修繕の予算がありません。

4月に導入されてから、「落としてしまった」等の理由で修理が必要になったタブレットは31台とのこと。

現在は各学校に人数割りで配布されている予備の端末や、教育委員会が持っている予備の端末(40台)を貸し出して対応しているようです。

しかし、修繕費が無いことから、今後、予備の貸し出しが尽きてしまえば対応が出来ないそうです。

これでは、持続性が全くありません。

尚、導入は国の予算で行われましたが、修繕費や更新費は各自治体持ちです。

「GIGAスクール構想」を国策として打ち出したなら、修繕費や今後の更新に関しても財源を持つべきと思いますが、現時点で国の考えは見えません。

取り急ぎ、子どもたちの教育活動に支障が出ないよう、市として修繕予算の確保することを議会で提案します。

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保護フィルムすら貼れない
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スマホなどでも画面に保護フィルムを貼るのは、もはや常識と思いますが、

小中学生に貸与されているタブレットには、保護フィルムは貼られていません。

また、貼ることも許可されていません。(たしかに授業でのペン入力の認識などを考えると、個々で貼ることを避ける考えは理解できます)

前述の「落としてしまって破損」というケースも、保護フィルムを貼っていれば防げた事例もあるはずです。

こちらも予算を確保出来るように提案します

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教員用のタブレットと、生徒用タブレットが違う
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議会でもたびたび取り上げられてきましたが、国からの予算措置が「児童生徒用」だけだったため、
教員用のタブレットには、元々教育委員会で保有していたものを充てています。
そのため、互換性が低く、生徒に操作を教えるのにも苦労があるとのことでした。

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その他、学校設備の問題
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・一斉に使用すると、通信量に耐えられず通信が遅くなる

・アクセスポイントの不足により、場所によっては繋がらないことがある

・一斉に充電するとブレーカーが落ちる

・充電棚の利便性が低い。家庭で充電できない場合もあるため、夏休み中等充電のために登校する事例がある

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使用にあたっての問題
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家庭への持ち帰りにより、個人情報や機密情報に関わるトラブルが発生しているようです。

家庭への持ち帰りにあたっては、家庭から事前承認を得る方式にしたとのことですが、
カメラやインターネットを使用する際の注意点の指導も徹底するべきと思います。


以上、予算の規模等により、全てをすぐに解決するのは難しいかもしれませんが、改善を議会から提案をしてみます。

タブレットと大型モニターを活用したアイディアの共有(数学)や、バーチャル校外見学(社会)等は、大きな可能性を感じました。

久喜市の教育環境が充実するよう、取り組んで参ります。

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