電子入札の目標値修正 -改善を歓迎しよう‐
↑同じ内容を要約し、1分でご説明している動画です。
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電子入札は今後のスタンダード――――――――――――――
以前より取り組んでいたテーマで成果が出ておりましたので、ご報告いたします。
久喜市では様々な計画において「電子入札の拡充」を掲げています。
電子入札は、従来の入札に比べて「契約の透明性向上」「事務効率向上」に寄与するもの。
そもそも従来の「対面」「書面」の入札は、
技術的にそれしか手段が無かったから採られていた方式であり、
技術的に電子入札が可能になった今、その普及を阻む理由はありません。
実際に、ここ数年久喜市でも電子入札の対象を広げる等、電子入札の件数が増加しています。
今後も増えることは確実です。
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なぜか低く設定されていた目標値
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しかし、どういうわけか市が「行政改革大綱」という計画で掲げる「電子入札実施目標件数」は、低く設定されていました。
◆旧目標◆
2019年 62件
2020年 62件
2021年 62件
そこで、
現実に即した目標にしましょう!
と議会で提案し、目標の修正に至りました。
◆新目標◆
2019年 150件
2020年 180件
2021年 200件
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77%の事業が「現状維持」でOK?
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私は市議になって6年ですが、
行政は「達成の見込みがある目標を策定しがち」であると感じます。
議会から突っ込まれやすい分野は特に、です。
それが顕著に現れているのが、毎年行っている事務事業評価(市役所による自己採点)です。
久喜市の全205事業のうち、
今後の方向性として、「改善」と判定されたのは、わずか26事業。
なんと77%にあたる158事業が「現状維持」と判定されています。
この根底には「行政の無謬性神話」があると思います。
※無謬性=間違えないこと
明らかな事務処理ミスなどは除き、計画通りに執行された事業の成果に関して、行政は否定的な見解を持つことを是としません。
PDCAサイクルで言う、CとAの機能が弱いのです。
もちろん、税金を原資としているわけですから、計画の制度が低いのは問題ですが、
トライ&エラーが出来ない組織に、イノベーションを起こすことは不可能です。
これは、目標値や計画に即して事業が進んでいないと、すぐに問題にする議会の取り上げ方にも改善の余地はあるように思います。
議会としてのチェックはもちろん重要ですし、チェックの指標として計画や目標と照らすことは欠かせません。
しかし、例えば「失敗」と思われる事業があった時に、
それが次につながる積極的な失敗なのか、あるいは消極的・前例踏襲ゆえの失敗なのかそこを見極める眼は議員として持っていたいと思います。
前向きな「改善」が生まれやすい風土が必要です。
広く長期的な視野を持って取り組んでいきます。
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